一般道路を走行中に急にハンドル操作が重くなり、メーターパネルのバッテリーチャージランプが点灯したため、緊急停止。やむなくキャリアカーで車庫に戻してエンジンルームを点検すると大変なことになっていました。
TRH200 TR-FEエンジンです。
画像下側、少し見えずらいのですが、エアコン,コンプレッサーのプーリーが付いておりません。ベルトは裂けてバラバラになってウオーターポンプのプーリー裏側に絡みついて外すのに大変でした。経年劣化(過走行)による典型的な壊れ方です。故障した場所が高速道路でなくて良かったです。
今回はクーラーコンプレッサー(リビルト品)、ラジエーターホース(含むバンド)、オートテンショナー、アイドルプーリー、コンプレッサーのブラケット(含むプーリー)、サーモスタット、ファンベルトを交換していくことにしました。
新しいオートテンショナーとプーリー取付完了です。このテンショナーもオルタネーターと組み合わせ装着さてれおりますので、一度点検を兼ねてエンジンから外します。オルタネーターとウオーターポンプは交換した形跡がありました。
外したオートテンショナーはかなりくたびれておりました。アイドルプーリーとセットで交換しました。
サーモスタットもご覧の通り密閉するラバーが外れている状態で機能してないですね。パッキンとセットで交換しました。走行キロ数も25万kmを超えてきますと、この1トンバンクラスの車両では各部位が使用の限界を迎えてきます。特にハイエースの場合気を付けなければならない部品がエアコンコンプレッサーの取付ブラケット、突然プーリーを支えている根本辺りから破損します(アルミ合金)。また運転席の丁度真下あたりにある冷却水ホース(ラジエーターホース)が突然破裂しオーバーヒートを起こすという非常に危険な状況に陥ります。このホースはエキゾーストマニホールドの直ぐ上に装着されているため常に高温にさらされ、寿命が他のラジエーターホースと比べると短いです。サブタンク方向からのインテークホースですが、ヒートインシュレーターなどで補強しておくと良いでしょう。
今回も予算の関係上、リビルト品のクーラーコンプレッサーを装着していきます。新しいサーモスタットも取付完了しました。古いコンプレッサーは再生しますので販売元に返します。
パワーステアリングのベーンポンプを元通りに装着して、クーラーガスを充填します。ハイエースのフロントエアコンのみですのでフロン134aを2.5本で大丈夫です。
エンジンは快調に始動しています。パワステのオイル量もチェックしておきましょう。
そして今回交換要したパーツ類です。そろそろ車入れ替えましょう。と言いたいところですね。ちなみに、クーラーコンプレッサーのブラケットが破損した状態が下記の画像です。高速走行中にこの部分が破損しますとエンジン内部に部品が飛び散り大惨事になりますのでご注意ください。
ありがとうございました。